吹奏楽部員ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと⑩ [吹奏楽部]
今回は重たい楽器をカラダの前にぶら下げて演奏する
サックスのストラップについて
考えてみましょう。
プロの奏者たちの間では、
マウスピースやリードと同じように
ストラップも吟味して自分のカラダに合うものを
選んで使っています。
ですが、中学や高校の吹奏楽部の皆さんは
学校の楽器を使用していたりすると、
「これを使うものなんだ」と
楽器に付属しているストラップを首にかけて
使っていることでしょう。
その多くは2〜3センチ幅の細めのもので、
首にぶら下げ、先端についているフック部を
楽器の本体にあるリングに引っ掛けて使うものですね。
このストラップで長時間演奏し続けて
「首が痛いなぁ、、、」
「手がしびれてきた」
などを我慢しながら吹き続けている・・・
そんな人はこのストラップのことについて
もっと知りましょう!
マーチング・バンドでの激しい動きを伴う演奏では、
このストラップを変更することで、
カラダへの負担を軽減できます。
各社工夫を凝らし開発したものの中には、
・首にはかけるけれど、幅や材質にこだわったもの
・たすき掛けのように肩に太いテープで着用する
・聴診器のように肩にかける
・マーチング用打楽器のように肩にかけるもの
・片方の肩に斜めがけのもの
などなど・・・
殆どが首への負担を避けるように開発されています。
どうしてでしょうね?
ではここで ボディ・マッピング!
首は解剖学的には頚椎と言って 脊柱(背骨)の一部です。
脊柱(背骨)は全身動作の軸になっている
大切な部分です。
その脊柱(背骨)に負担をかけ我慢し続けていると、
カラダ全体のバランスが崩れて
指の動きどころか呼吸までもが乱れ、
演奏し辛くなってしまいます。
「なんだか指の動きがスムーズにいかないな」
「体調悪いな。。。」
なんて感じたら、カラダのチェックもですが、
このストラップの長さ調節や使用しているタイプも
考慮してみましょう。
そうそう、
それからストラップ先端のフック部の材質が違うと
音の共鳴も違います。
ほんと
カラダも楽器も 繊細で奥深いものですね。
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