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吹奏楽部員ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと③ [吹奏楽部]

 


[ひらめき]「声」と「楽器の音」との深い関係


 


前回の  “ストローで「う〜」” は試してみましたか?


ビリビリと響く声はうまく出せたでしょうか?


 


声が豊かに響くには、


1. アゴの位置や口腔内環境


2. 喉頭の位置


3. 舌の形状変化や感覚


4. 柔軟な顔筋群の働き


5. 適切な息のスピードと方向


 細かく説明すると限りなくはありますが、


このような理由が関わっています。


 


これらは吹奏楽器だけではなく、


打楽器や弦楽器、鍵盤楽器など


どの楽器を演奏するにも関係することなので


パーカッションや弦バスの皆さんにも大事なこと♪


そして日常会話でも


聞こえやすく 伝わる声って大切です。


 


チューニングや合奏時に「歌うこと」から始めて、


演奏につなぐ練習方法を取り入れているバンドの皆さんは


あっ、これっ、もしかして・・・


なんて思ったかもしれないですね。


 


 


さて、今日はこの中から2番めの「喉頭の位置」に注目してみましょう。


 


喉頭は別名「のどぼとけ」と呼びます。


指先で首の前の方、喉のあたりに触れてみてください。


首の真ん中、シワのあたりにポコッと出っぱりや


硬い塊を感じませんか?


ごくんとつばを飲み込むと上下に動く場所です。


指先をその部分に触れたまま声をだすと


振動が指先に伝わってきます。


 


「ん? そんな出っぱりは全く見つからないし、動いていないよ」


 そんなひとは、


今だしている声から半音ずつ低い音を出してみましょう。


そうすると、少しずつ出っぱりが指先に感じてはきませんか?


それと同時に首の筋肉が緩んだ感覚。


いや、でも、こんな低い声、慣れない[あせあせ(飛び散る汗)]


だけど急に大きく聴こえだした。


声がビリビリと響いてる!


 


この位置が本来の喉頭(のどぼとけ)の位置。


そしてあなたにとって自然な「本来の声」です。


 


とっても低くて嫌だ((T_T)


なんて思わないでくださいね。


 ※出っぱり具合や大きさには男女差があります。


 


レッスンや合奏で


「喉をしめないで!」


などと頻繁にアドバイスをうけている皆さんの中には、


この位置を上方に引き挙げすぎて


苦しそうな音になっているかもしれません。


チェックしてみましょう。


 


 


吹奏楽部内で高くて大きな声で


「はいっ!」と返事をする習慣はありませんか?


 実はこのお返事の習慣が


音や音楽に嬉しくはない影響を与えていることがあります。


 


ボディ・マッピングの指導で全国各地を訪ずれる機会があるのですが、


お返事のスタイルや声の高低、会話のトーンは


それぞれの地方や学校によって様々です。


 


ある学校では、男女を問わず高く小さめの声。


そして短く小さな「っ」が3っつくらいくっついてそうな感じで


はいっっっ


 


またある学校では、お腹や首の筋肉を硬く緊張させ、大きな声で


はいっ!!!


などなど・・・


 


喉頭を引き上げ 首の筋肉を緊張させたままの状態で演奏すると


息も苦しく、すぐに疲れてしまいます。


首の筋肉は指に向かう腕の筋肉の一部でもあるため


速く動いてほしい指先にも影響が及びます。


 


出したい音は 伸びやかなよく響く音のはずなのに


出てくる音は正反対。


遠くまで届かない音であったり、


思い通りに響いてくれないし指も重くて動いてくれない・・・


 


こんな悩みを抱えているなら、


喉頭(のどぼとけ)の位置と声の響きをチェックしてみましょう。


 


そして喉頭が適切な位置であることを確認し、


そのままの位置で演奏してみましょう。


これだけで理想の音に少し近づくことがありますよ。 


 


皆さんは決して自分の意志で「喉をしめている」のではなく


習慣化された “お返事” によって知らない間に


喉周辺や首の筋肉が緊張しすぎた状態になっているのです


 


演奏表現として声をシャウト(叫ぶこと)することはありますが、


日常で使う声では 喉に負担をかけず省エネ発声!


お返事サウンドチェックで


理想の音に一歩近づきましょう♪


 


 


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2019年06月14日のつぶやき 2019/06/15


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